オーストラリア旅行記 6ーダーウィン(6)

キントキ爺は宗教の話を絡めて人類を救うと話しだした。

流れを止めようと、学校で歴史か何かで、勉強した事を思い出した。

「宗教は色々あるが、大乗仏教、小乗仏教のどちらが、良いか?」と聞くと、
「大乗?小乗?」と言ったままキントキ爺はしばらく黙り込んだ。
「まあ、今日は遅くなったので、ソロソロ寝るか?」と言って帰った。

やはり、怪しかったと思いながら、学校の勉強というのは、
思わぬ所で役に立つ。
一時はどうなることかと思った。
一見すると関係ない事でも、勉強は大切なのだと
考えているうちに、その日は寝た。

翌朝、本屋で動物関係の本を見に行くことにした。
街に出て、本を立ち読みしていると、川にサメが遡上して、
捕獲されることもあると書いてあった。

他にも面白いことが書いてあったので、
文字も少なく、写真がいっぱい付いていたので買った。

カモノハシについても知りたかったので、本を探していると、
ふと、後ろから殺気を感じた。

振り向くと、そこには、あのキントキ爺がいた。
「美味しそうなインド料理店を見つけたので行かないか?」と言ってきた。

怪しいものが嫌いではないので、一緒に行くことにした。
キントキ爺のインド料理の食べ方講座や
インドに行ったまま帰れなくなる人の話などを聞いているうち、
1時間位たった。
話を聞いているうちに今度はインドに行きたくなった。
(数年後インドに行った。その話は気が向いた時に)

キントキ爺は今から別の地域で布教活動をすると言って別れた。

少しホッとして、少し寂しかった。でも、助かった気がした。

キントキ爺の日本での後日談もあるのですが、
長くなる上、危ない話になるので、気が向いた時に…。

今からどうしょうか?
街の探索でもしようかと思い、色々な店を見て周った。

道で、自分と同じ年位のボサボサ頭のアジア系男性が、
こっちを見ながらボーっと立っていた。
何か困っているのかな?日本人かな?
でも英語で何か相談されても、困るな?と思いながら、
うつむきかげんで、その傍を通り過ぎようとしたら、英語で話しかけられた。

やはり、日本人ではなかった。
その人は、国の名前聞き取れなかったが、観光に来た医者だった。
ネイティブの英語ではなかった。
お互い片言の英語だったので、英語は聞きやすかった。
でも、ただ、単に知り合いと間違えたらしかった。

ついでなので、
「この街に来たばかりで道を聞きながら、探索しているのですが、
お薦めの所はないですか?」と聞いた。屋台村を教えてもらった。
場所は自分の泊まっているホテルの近所だった。
さっそく屋台村に行ってみる事にした。

屋台村は、にぎわっていた。

にぎわっている中、
静かに1人で空を見上げている七三分けのアジア系男性がいた。

さっきの件で、片言の英語なら通じる自信が出来ていたし、
気なったので、英語の練習をかねて、話しかけてみた。

片言の英語がかえってきた。
聞くと旅行者で、この街に1週間位いるとのこと。

この街の観光に関して色々質問した後、
やはり、片言の英語なら自由に使えると自信を深めながら、
「何処の国から来ましたか?」と聞くと

「ジャパン(=日本から来ました。)」とかえってきた。

えっ?!今まで英語で話していたのに。
「実は自分も日本人です。」と自己紹介した。

今後「何処の国から来ましたか?」は、
外人に話しかける時の常套句となった。

その男性は30歳で、数日前会社を辞めて、旅をしているとのこと。

「旅した後、どんな仕事をするのですか?」と聞くと、
「考えていない。旅が終ってから考える。旅はいつ終るか分からない」
と答えた。

自由だ!
ムーミンのスナフキンのテーマ曲「おさびし山の歌」が頭に流れてきた。
こういうことが出来る人がいるのだと感銘を受けた。(続く)
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