人生色々と(15)ー動物園(4)

その時は、
「ゾウの薬物動態」の研究発表をする準備をしていました。

それは、ゾウに薬物を投与する時に、
動物園により、
体重当りで計算する所もあれば、
体表面積で計算する所もあり、
一定ではありませんでした。

その為、
体重を指標として投与量を決定する方が良いのか、
体表面積を指標とする外挿で投与量を決定する方が良いのかを、
体に害のない色々な薬物を投与した時の血中濃度と代謝を検査して、
比べてみようと考えました。

そして、その準備を整え、
検査する為の予算も獲得していました。

そして、ついでにその次のテーマ
「アライグマの先天性脂質代謝異常症」も考えていました。

それは、アライグマが、
肺炎と神経症状を呈して死亡したので、
秋田県中央家畜保健衛生所に検査依頼したところ、

人体医学で治療法など研究途中の
「先天性脂質代謝異常症」と判明しました。

その事に興味を持った、
秋田県中央家畜保健衛生所の獣医さんと、
秋田大学の小児科の先生達と協同で、
結果がまとまり次第、
発表しようと考えていました。

でも、人事異動が発表されたとたん、

当然ですが、
研究発表会の準備メンバーから外され、
準備を始めていたゾウの薬物動態を含む
全ての研究が中止になりました。

日本動物園水族館協会から依頼されていた、
今までの成果を文書化する機会も無くなり、

部外者という事で、
準備していた今回の研究発表会の
参加さえ出来なくなりました。

研究発表会の準備でとても忙しかったのが、
手伝い不要と言われたため、
異動の時まで急にものすごく暇になりました。

その為、今まで動物園内の巡回は、
1日1-2回しか出来なかったのが、
10回以上出来るようになりました。

おかげで、動物園の隅々まで見ることが出来たし、
色々な事を考える時間が、
ものすごくたくさん出来たので、

今まで誰も気が付かなかった画期的な展示方法など
素晴らしく良いアイデアが次々に浮かびました。

このアイデアが実現できていたら、
日本を代表する世界に誇れるような
動物園になっていたと思われるので、
今も残念に思っています。

そして、4月になり、
そのアイデアを話す事も無く、

園長の陰謀なのか、大学院を卒業した為か、
エリートや事務仕事のスペシャリストと勘違いされたか、
情報間違いか人材不足なのかは不明ですが、

保健所エリート集団に異動になりました。(続く)
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