天皇陛下の警護(2)

公務員時代の話。

天皇陛下が秋田に来ることになりました。

そうすると、関連の地方公務員は、
天皇陛下のために働くことになります。

自分の担当は食事の衛生管理と、
陛下が通られる沿道に不審な物が
ないようにする事でした。

護衛なら、陛下の顔がじかに拝めると楽しみでした。

陛下に何かあっては大変なので、
計画、連絡、調整等の業務で大忙しでした。

まずは、1ヶ月前より陛下が通られる沿道の雑草、ゴミを
取除く作業が関係者により始まり、代わりに季節の花を植え、
沿道を飾られることになりました。

これはどこでも同じと思われます。

一昔前は沿道の汚い箇所は幕を張っていたそうです。

宿泊施設は、警備の関係などから
難儀するのかと思っていましたが、
すんなりと決まりました。

ただ、そのホテルは陛下が
泊まるような特別部屋が無かったので、
2部屋を1部屋に改装したそうです。

そして、食事。

そのホテルはフランス料理が自慢で美味しいと
ガイドブックに広告していました。

事前に陛下が何を食べたいかをお聞きすると、
ホテル自慢のフランス料理が食べたいとおっしゃったそうです。

その事を某地元ホテルの料理長にお伝えすると
「天皇陛下に出せるフランス料理を出す自信が無い。」との事。

仕方が無いので、別の某有名ホテルの料理長が、
そのホテルに行って料理することになりました。

メニューは地元特産の物を使ったコース料理でした。

その料理のメニューを宮内庁に伺いをたて、
了承をもらいました。

試食会には宮内庁の役人も来て食べていました。
自分も楽しみにしていたのに、
上司が行きました。

陛下が乗られる車は特別車なので、
東京から運ばれることになりました。

そして、
当日、陛下の通るルートを常に先回りして、
不審物が無いかをチェックしたので…、

少しも陛下の顔は拝めませんでした。

残念…。
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