オーストラリア旅行記23-メルボルン(4)

日本だと、骨格標本はガラスケースに入って飾られているのだが、
その部屋は、骨格などの標本が置かれていて、
自由に触れるようになっていました。

自由に触って感じてもらって関心を引き出すように、
係員が話をしているとの事でした。

後日、大森山動物園に勤務した時は、

トナカイの角の重さを頭で感じてもらおうと、
角をヘルメットに取付けて自由にかぶれるようにしたり、

草食獣と肉食獣、海獣類の歯の形の違いと働きを
感じてもらいたいと、夫々の獣舎の前に
自由に骨格標本を触れるようにして、
手描きの解説板とともに展示しました。

空いた時間があれば、少し離れた所で
展示物の前にいる人を観察していました。

そして、関心を示した人がいたら、
その人の横に行って補足の話をしました。

お客さんの反応は良かったのですが、

最近、大森山動物園に行って展示物を見に行ったら、

骨の標本は
動物舎の前ではなく、
資料館のガラスケースに入っていて、
触れなくなっていました。

動物園を辞めた今では、
苦労してつくった標本がきれいに飾られ、
劣化もなく大切にされていて、
それもいいかと思いました。

骨の標本作製時は、
パパインという酵素で肉を溶かして、
ネズミ、豚などの各種の頭の骨の標本を
作製しましたが、
その時に物凄いくさい臭いが発生するから、

飼育係からの苦情殺到の中での作製でした。

動物園勤務中は
オーストラリアで勉強した自然を感じることの出来る
ネーチャーゲームを取り入れたり、
(最初は飼育係の人から姉ちゃんゲームと言われました。)
コミュニケーションという機関紙の名前を考えたり、
冬のわくわく観察会や飼育係の説明会など、
色々な事を動物園で企画していました。
(飼育係の説明会に関しては
話しがありますが、気が向いた時に。)

今話題の旭山動物園の坂東さんとは、
仲良くさせてもらって、
家にも遊びに行った事がありますが、

動物園のデザインに関しては、
坂東さんに負けないような
新しい考え方の展示方法の良いアイデアがありましたが、
実現できないまま終ってしまいました。

ちなみに坂東さんは動物展示方法で有名ですが、
獣医師としても優秀です。

オーストラリアで、
日本の動物園・水族館獣医は雑用係だろうと言われましたが、
確かに日本の動物園・水族館の獣医は何でも屋です。
でも、それが面白いと思いました。(続く)
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コメント

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カンガルー島は、夏に行ったので、
軽装で行ったのですが、
寒くて売店で
ペンギン絵の付いたのトレーナーを
購入しました。

初めまして。

初めまして。ご訪問有り難うございました。
「オーストラリア旅行記」面白くて止められなくなり、最初から最後まで読ませて頂きました!
カンガルー・アイランドを訪問なさったのは大分前の事でしょうか?私は2000年に訪問しましたが、大分食料事情などが異なっている印象を受けました。
お時間のある時にまたぜひご訪問下さいませ。

Re: タイトルなし

メルボルン大学にはメルボルン動物園の獣医さんに勧められて、
獣医関係の本を買いにいった事があります。

訪問者リストから来ました。先日は私のブログへご訪問ありがとうございました。獣医さんなんですね。で、メルボルンにも行かれてた?主人の甥っ子が来年からいよいよ獣医デビューです。今年までメルボルンの大学です。どこかでご縁があったり?まさかね。e-348私もメルボルンは好きです。(今はNSW州)またお邪魔しますね。。