人生色々と(72)ー水族館(3)-動物園(12)

水族館・動物園獣医は、
獣医業だけやってればいいのでは、
ありません。

市民に対する教育普及活動も行ったり、
水族館・動物園運営にも関わったりなど、
業務は、多岐に渡ります。

だから、
獣医学だけではなく、
動物の生態や飼育や展示方法についての、
勉強も必要となります。

ちなみに、日本動物園水族館協会が行う
飼育技師資格認定試験というものがあり、

動物飼育技師は動物園、
水族飼育技師は水族館に働く際の知識、

内容は、動物の知識だけではなく、
展示方法や法律などについて、問われます。

ちなみに、
自分は、動物園勤務の時に試験を受け、
動物飼育技師の資格を持っています。

でも、合格しても、
給料や待遇面に対しては、まったく関係なく、

日本動物園水族館協会の発行している、
全国の動物園、水族館勤務の職員の名簿の名前の前に、
〇が付くだけで、何もないのですが…。

また、獣医学的にも、野生動物なので、
獣医学的な研究が十分されているとは言えず、
小動物より、
分かっていないことが多いので、
とても大変です。

でも、その分、やりがいもあります。

確かに、動物園や水族館では、
動物病院のように、
毎日、診察や治療、手術などがあるわけでもなく、
予防がメインです。

もし、
毎日あったら、飼育方法に問題があります。

動物病院は、毎日診察治療があるし、
色々な難しい手術が、行われているし、
高度な診断技術が必要とされ、

水族館・動物園では、
CT、MRなどの撮影する機会も少ないし、
抗がん剤をする機会もないし、
開頭手術など高度な手術をする機会もなかったし、

日本の動物園・水族館を沢山視察しましたが、

飼育係の意見が強くて、
動物の採血すら、させてもらえない園もあるし、

野生動物は、血液検査にしても、
正常値すら分からない事もあります。

また、
ペンギンの様に技術的に採血も難しくて、
動物園や水族館獣医でも、
出来ない人もいるし、

ゾウやキリン、シマウマなどは、
麻酔が難しく、出来ない動物園もあります。

確かに、動物病院の方が、
獣医学的には、先端を行っています。

だから、水族館・動物園の時、
休日は動物病院で勉強させてもらっていました。

そして、
長年勤務していると、獣医は、
優秀であればあるほど、
係長、園長など役職が上がり、

それに伴い、
事務仕事が増えていくので、
優秀なベテラン獣医が、臨床から離れて、

結局は、
新人獣医や昇級していない獣医が、
現場を任される事になるから、
ますます、
野生動物の獣医学は、
小動物と比べると遅れてしまいます。

ちなみに、
公務員では、
昇級試験があるところもあります。

そのため、
東京の動物園では、
いつまでも現場で働きたいので、
昇級試験を受けない獣医もいるそうです。

でも、そうすると、
昇級試験に合格した後輩に、
命令される立場になり、

時には、
上司になった後輩に、
怒られる事もあるかもしれません。

それに耐えるのは、きついと思います。

秋田市役所などの地方公務員では、
昇級試験は、無く、
長年勤務していると、
ポストが開いていれば、
自然と昇級していきます。

だから、
副院長様のO獣医様様の言っている事も、
完全に間違いとは言えません。(続く)
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