ゾウの牙治療

大森山動物園勤務時代の名刺には、自分の描いたゾウのイラストが、付いています。ちなみに、動物園時代の名刺。裏。下絵。裏。後で見たら草むら等反対でしたが、書き直すのがめんどくさいので、そのままにしました。今回は、ゾウの話をします。秋田市の大森山動物園には、2頭のアフリカゾウがいます。名前はオスが『ダイスケ』、メスが『ハナコ』。ちなみに、名前は、漫才コンビの『宮川大助、花子』とは関係なく、公募で決まりま...

礼儀正しい犬

 その日の朝、病院の前に一頭の犬がいました。病院のドアを開けると、その犬は、そのまま病院内に入ってきました。見覚えがない赤い首輪をした犬で、良い子でした。少し預かることにしました。しばらくたつと、電話がなりました。「犬が逃げたのですが、そこにいませんか?」「何か特徴はありますか?」「赤い首輪をしている。」とのこと。すぐに迎えに来てもらいました。耳を掻いていたので、飼主様に聞くと、以前より痒がってい...

魚を捕りに行った話。

 宮城県にあるマリンピア松島水族館勤務時代の話。松島水族館は歴史が長く、職員も優秀で良い水族館です。ある時、係長が担当するクマノミの孵化がはじまりました。クマノミの稚魚をそのままにしていると、死ぬことがあるので、孵化したらすぐに稚魚を別水槽に移さなければ、いけません。孵化は夜遅くになるので、係長が1人で待機して作業をやると言っていましたが、見たかったので、自分も残ることにしました。孵化は夜中の0時...

雪と魔法

動物園の勤務時代の話。ザッザッザッと大雪の中を歩いて、いつもの園内を巡回している時、自分の無線にカモシカが死んだから来てくれとの連絡がありました。直ぐに病院に戻ると、病院の解剖室に、冷たくなったカモシカが横たわっていました。カモシカは特別天然記念物の為、死亡すると国に報告しなければいけません。その報告書を作成するため、状況写真、病理解剖が必要です。その準備をする前に、まずは、本当に死亡しているかを...

沖縄で骨折した犬の事情

 沖縄には、いつまでも変わらなく、残しておきたい風景があり、人柄もおおらかで、とても良い所です。でも、残念ながら、沖縄では放飼いのワンちゃんが多い。 病院の近所に住んでいるシーズーがひとりで外で歩いているのをよく見かていました。 小型犬が放飼いされているのは、沖縄では珍しくないので心配しながらも見ていました。 でも、心配していたとおり、そのワンちゃんが、交通事故にあい命に別状はなかったのですが、足...

プーちゃんの癌の話

いつも、元気で、人懐っこく、食欲の良いワンちゃんのプーちゃん。尿が、赤いと言って診察に来ました。エコーで見ると、膀胱内に影が…。膀胱造影をしてみると…やはり、膀胱の腫瘍の疑いが強い。病理診断を兼ねて、手術で膀胱を切開しました。すると、大きな塊が…。その怪しい部分を病理検査にまわしました。結果は、膀胱の扁平上皮癌。腫瘍は、大きく広がり、予後はあまり良くありません。抗癌剤は高価で、副作用もあります。癌に...

色々な動物の哺乳

動物園勤務時代には、ジャッカル、カモシカ、ゾウ、キリンなど色々な動物を保育しました。犬猫の保育をした事がある人なら分かると思いますが、肉食獣は赤ちゃんの時は自力で排尿便が出来ないので、お母さんが排泄する部分を舐めて、刺激して排尿便します。ジャッカルの赤ちゃんも同じで、脱脂綿などを使って、お母さんが舐める様に、刺激して尿便を出していました。その後、成長して自力で排便、排尿が出来るようになっても人の顔...